gnu-linux-faq.html (109150B)
1 <!--#set var="ENGLISH_PAGE" value="/gnu/gnu-linux-faq.en.html" --> 2 3 <!--#include virtual="/server/header.ja.html" --> 4 <!-- Parent-Version: 1.96 --> 5 <!-- This page is derived from /server/standards/boilerplate.html --> 6 <!--#set var="TAGS" value="gnulinux" --> 7 <!--#set var="DISABLE_TOP_ADDENDUM" value="yes" --> 8 9 <!-- This file is automatically generated by GNUnited Nations! --> 10 <title>GNU/Linux FAQ - GNUプロジェクト - フリーソフトウェアファウンデーション</title> 11 12 <!--#include virtual="/gnu/po/gnu-linux-faq.translist" --> 13 <!--#include virtual="/server/banner.ja.html" --> 14 <!--#include virtual="/gnu/gnu-breadcrumb.ja.html" --> 15 <!--GNUN: OUT-OF-DATE NOTICE--> 16 <!--#include virtual="/server/top-addendum.ja.html" --> 17 <div class="article reduced-width"> 18 <h2>GNU/Linux FAQ</h2> 19 20 <address class="byline">リチャード・ストールマン著</address> 21 22 <div class="introduction"> 23 <p> 24 ほかの多くのみんなが“Linux”と単に呼ぶシステムにわたしたちがGNU/Linuxという名前を用いて、また推奨するのを見るとき、人々は多くの疑問を持ちます。ここではよくある質問とわたしたちの答えを示します。</p> 25 </div> 26 27 <div class="toc"> 28 <hr class="no-display" /> 29 <h3 class="no-display">もくじ</h3> 30 <ul> 31 32 <li><a href="#why">なぜそのシステムをGNU/Linuxと呼びLinuxと呼ばないのですか?</a></li> 33 34 <li><a href="#whycare">なぜ名前が重要なのですか?</a></li> 35 36 <li><a href="#what">GNUとLinuxの実際の関係はどうなんですか?</a></li> 37 38 <li><a 39 href="#howerror">どのようにして、ほとんどの人がそのシステムを“Linux”と呼ぶようになったわけでしょう?</a></li> 40 41 <li><a 42 href="#always">いつも“Linux”の代わりに“GNU/Linux”と言うべきでしょうか?</a></li> 43 44 <li><a href="#linuxalone">GNUなしでもLinuxは同じ成功を達成したのではないでしょうか?</a></li> 45 46 <li><a href="#divide">コミュニティのためにはこの要請で人々を分裂させないほうが良いのではないでしょうか?</a></li> 47 48 <li><a href="#freespeech">GNUプロジェクトは個人の言論の自由の権利を支持しないのですか? 49 個人の選択で、そのシステムをどのような名前でも呼ぶ権利があるはずでしょう?</a></li> 50 51 <li><a 52 href="#everyoneknows">システムを開発するGNUの役割をみんなが知っているのだから、名前の中に“GNU/”はなくても良いのではないでしょうか?</a></li> 53 54 <li><a 55 href="#everyoneknows2">システムにおけるGNUの役割をわたしは知っているのに、なぜ、どの名前をわたしが使うかが問題になるのでしょう?</a></li> 56 57 <li><a 58 href="#windows">“GNU/Linux”を“Linux”と短くできませんか、ちょうど“Microsoft 59 Windows”を“Windows”とするように?</a></li> 60 61 <li><a href="#tools">GNUはLinuxに含まれるプログラミングツールのコレクションではないのですか?</a></li> 62 63 <li><a href="#osvskernel">オペレーティングシステムとカーネルの違いはなんですか?</a></li> 64 65 <li><a 66 href="#house">システムのカーネルは家の基礎のようなものです。家の基礎がないのに、家がほとんど完成するなんてことがあるでしょうか?</a></li> 67 68 <li><a href="#brain">カーネルはシステムの頭脳というべきものではないですか?</a></li> 69 70 <li><a href="#kernelmost">カーネルを書くということがオペレーティングシステムの仕事の中のほとんどではないでしょうか?</a></li> 71 72 <li><a 73 href="#nokernel">オペレーティング・システムはカーネルを必要とします。GNUプロジェクトはカーネルを開発したのではないのですから、そのシステムをどうしてGNUと呼べるのですか?</a></li> 74 75 <li><a 76 href="#notinstallable">なにか“GNU”と呼ばれるものを得てインストールできない場合、GNUがいったいオペレーティング・システムになり得るのでしょうか?</a></li> 77 78 <li><a 79 href="#afterkernel">わたしたちは、カーネルから全体のシステムをLinuxと呼びます。カーネルからオペレーティングシステムの名前をつけることは普通ではないですか?</a></li> 80 81 <li><a href="#feel">別のシステムが“Linuxの感触”を持つことがありうるでしょうか?</a></li> 82 83 <li><a href="#long">“GNU/Linux”の問題は、長すぎることです。もっと短い名前を推奨できませんか?</a></li> 84 85 <li><a 86 href="#long1">そのシステムを“GliNUx”(“GNU/Linux”ではなくて)と呼んだらどうでしょう?</a></li> 87 88 <li><a 89 href="#long2">“GNU/Linux”の問題は、長すぎることです。“GNU”とわざわざ言うべきでしょうか?</a></li> 90 91 <li><a 92 href="#long3">残念ですが、“GNU/Linux”には、5つも音節があります。人々はこんなに長い単語を使わないでしょう。もっと短いのをみつけてはどうですか?</a></li> 93 94 <li><a 95 href="#long4">ストールマンはわたしたちに「リチャード・マシュー・ストールマン」と呼ぶことを毎回は求めていません。それなのに、なぜ“GNU/Linux”と毎回言うことを求めるのですか? 96 </a></li> 97 98 <li><a 99 href="#justgnu">Linuxは二次的な貢献なのだから、単に“GNU”と呼ぶことは間違いではないですよね?</a></li> 100 101 <li><a 102 href="#trademarkfee">“Linux”を製品の名前に使うのに使用料を払わなければならないかもしれません。“GNU/Linux”と言うときにもこれは適用されるかもしれません。使用料を免れるのに“Linux”なしに“GNU”と言うのは間違いですか?</a></li> 103 104 <li><a href="#many">たくさんのほかのプロジェクトが今日のシステムに貢献しました。TeX, X11, Apache, Perl, 105 そしてたくさんのプログラムです。あなたの議論は、これらに対する謝意も示すべきことを意味しますか? 106 (しかし、これは名前をとても長くしてしまい馬鹿げています。)</a></li> 107 108 <li><a 109 href="#systemd">systemdはGNU/Linuxシステムで、今日、重要な役割を担っていますが、それをGNU/systemd/Linuxと呼ばなくてはなりませんか?</a></li> 110 111 <li><a 112 href="#others">たくさんのほかのプロジェクトが今日のシステムに貢献しました。しかし、かれらはそれをXYZ/Linuxと呼ぶように主張しません。なぜ、わたしたちはGNUを特別に扱うべきなのでしょうか?</a></li> 113 114 <li><a href="#allsmall">GNUは近頃ではシステムの小さい割合に過ぎません。なぜ、これに触れる必要があるでしょうか?</a></li> 115 116 <li><a 117 href="#manycompanies">たくさんの会社が今日のシステムに貢献しました。それは、わたしたちがこれをGNU/Red Hat/Novell/Linuxと呼ぶべきことを意味するでしょうか?</a></li> 118 119 <li><a href="#whyslash">なぜ、“GNU/Linux”と書くのでしょう、“GNU 120 Linux”ではなくて?</a></li> 121 122 <li><a href="#linuxlibre">GNUにはそれ自身のLinuxカーネルのバージョンがありますか?</a></li> 123 124 <li><a href="#pronounce">この名称、“GNU/Linux” はどう発音しますか?</a></li> 125 126 <li><a href="#whynoslash">なぜ、“GNU 127 Emacs”と書くのでしょう、“GNU/Emacs”ではなくて?</a></li> 128 129 <li><a 130 href="#whyorder">なぜ“GNU/Linux”なんでしょう、“Linux/GNU”ではなくて?</a></li> 131 132 <li><a href="#distronames0">わたしのディストロの開発者はそれを“Foobar 133 Linux”と呼びますが、それはシステムが何で構成されているかについて何も述べてません。かれらがやりたいように呼べばいいのではないでしょうか? 134 </a></li> 135 136 <li><a href="#distronames">わたしのディストロは“Foobar 137 Linux”と呼ばれますが、これは本当はLinuxと見せていませんか?</a></li> 138 139 <li><a href="#distronames1">わたしのディストロの公式名称は“Foobar 140 Linux”です。このディストロを“Foobar Linux”以外で呼ぶのは間違いではないですか?</a></li> 141 142 <li><a href="#companies">個々人に求めるのではなく、むしろMandrake やRed 143 Hat、IBMなどの会社に対してそのディストリビューションを“GNU/Linux”と呼ぶように求める方がより効果的ではないでしょうか?</a></li> 144 145 <li><a 146 href="#reserve">“GNU/Linux”の名前は純粋に自由ソフトウェアのディストリビューションのためにとっておいた方がいいのではないでしょうか? 147 結局、それがGNUの理想なのですから。</a></li> 148 149 <li><a href="#gnudist">Linux(ママ)のGNUディストリビューションを作ってGNU/Linuxと呼べばいいじゃないですか?</a></li> 150 151 <li><a 152 href="#linuxgnu">単に「LinuxはGNUのカーネルだ」と言ってすでにあるどれかのGNU/Linuxを“GNU”の名前でリリースしては?</a></li> 153 154 <li><a href="#condemn">GNUプロジェクトは、初期にLinuxの利用について不適だとして反対していたのではないですか?</a></li> 155 156 <li><a href="#wait">人々にGNU/Linuxの名前を使うように求めるのにそんなにも長く待ったのはなぜですか?</a></li> 157 158 <li><a href="#allgpled">GNU/<i>name</i>の慣例はGPLのすべてのプログラムに適用されるべきですか?</a></li> 159 160 <li><a href="#unix">GNUの多くはUnix 161 から来ているのですから、GNUはUnixに謝意を表して名前に“Unix”を使うべきではないですか?</a></li> 162 163 <li><a href="#bsd">同じく“GNU/BSD”と言うべきですか?</a></li> 164 165 <li><a 166 href="#othersys">ウィンドウズにGNUツールをインストールする場合、GNU/Windowsシステムを走らしていることになりますか?</a></li> 167 168 <li><a href="#justlinux">LinuxはGNUなしで使えないのですか?</a></li> 169 170 <li><a href="#howmuch">システムをGNU/LinuxとするのにどれくらいのGNUシステムが必要でしょうか?</a></li> 171 172 <li><a href="#linuxsyswithoutgnu">GNUなしの完全なLinuxシステム[ママ]はありますか?</a></li> 173 174 <li><a 175 href="#usegnulinuxandandroid">GNU/Linuxを使うこととAndroidを使うことを指すのに、“Linuxを使う”と言うのは正しいでしょうか?</a></li> 176 177 <li><a 178 href="#helplinus">どっちにしろシステムを“Linux”と呼んで、わたしたちのコミュニティのためにリーナス・トーバルズの広告塔としての役割を強化すれば良いのでは?</a></li> 179 180 <li><a href="#claimlinux">リーナス・トーバルズの仕事をGNUとしてラベルを張ることは間違いではないですか?</a></li> 181 182 <li><a href="#linusagreed">リーナス・トーバルズはLinuxが単にカーネルだということに同意していますか?</a></li> 183 184 <li><a href="#finishhurd">GNU 185 Hurdカーネルを完成させてGNUシステムを全体としてリリースし、GNU/Linuxと呼ぶのはなにかの問題を忘れませんか?</a></li> 186 187 <li><a 188 href="#lost">この戦いはすでに負けです。社会はすでにそれを決定していてわたしたちはそれを変えることはできません。なのに、なぜさらにそれを考えるのですか?</a></li> 189 190 <li><a 191 href="#whatgood">社会はすでにそれを決定していてわたしたちはそれを変えることはできません。“GNU/Linux”と言ってなにかいいことあるのでしょうか?</a></li> 192 193 <li><a 194 href="#explain">システムを“Linux”と呼び、人々にはその本当の出自を10分の説明で教える方が良いのではないでしょうか?</a></li> 195 196 <li><a 197 href="#treatment">GNU/Linuxとシステムを呼ぶようにとあなたが要求するとき、ある人々はあなたを笑います。あなたがこのような扱いを受けるのはなぜでしょうか?</a></li> 198 199 <li><a 200 href="#alienate">あなたがシステムをGNU/Linuxと呼ぶよう要求するとき、ある人々はあなたを非難します。かれらと仲違いしては損失ではないですか?</a></li> 201 202 <li><a href="#rename">なににあなたが貢献したにしろ、オペレーティング・システムを改名することは正当でしょうか?</a></li> 203 204 <li><a 205 href="#force">システムを“GNU/Linux”と呼ぶように人々に強制することは間違いではないでしょうか?</a></li> 206 207 <li><a href="#whynotsue">“Linux”と全体のシステムを呼ぶ人々を訴えてはどうでしょう?</a></li> 208 209 <li><a 210 href="#BSDlicense">カリフォルニア大学への謝意を示す宣伝の要求があるオリジナルのBSDライセンスに、あなたは反対したのですから、GNUプロジェクトへの謝意を要求するのは偽善ではないでしょうか?</a></li> 211 212 <li><a href="#require">GNU 213 GPLになにかを入れて、人々がシステムを“GNU”と呼ぶように要求するべきではないですか?</a></li> 214 215 <li><a href="#deserve">GNU 216 GPLに人々にシステムを“GNU”と呼ぶようにと要求するなにかを入れることに失敗したのだから、起こったことを受け止めましょう。今、なぜ文句を言うのでしょうか?</a></li> 217 218 <li><a href="#contradict">こんなにも多くの人が信じていることを否定しないほうがよくないでしょうか?</a></li> 219 220 <li><a 221 href="#somanyright">多くの人がそれを“Linux”と言っています。それによって正しいということになりませんか?</a></li> 222 223 <li><a href="#knownname">ほとんどのユーザが既に知っている名前でそのシステムを呼ぶ方が良くないですか?</a></li> 224 225 <li><a 226 href="#winning">多くの人は、どれが便利か、あるいは、誰が勝っているかについては関心がありますが、成否の議論には関心がありません。別の方法でかれらの支持を得ようとは思いませんか?</a></li> 227 228 </ul> 229 </div> 230 231 <div class="announcement comment" role="complementary"> 232 <p>この問題についてもっと学ぶには、わたしたちのページの<a 233 href="/gnu/linux-and-gnu.html">LinuxとGNUシステム</a>について、<a 234 href="/gnu/why-gnu-linux.html">なぜGNU/Linux?</a>、<a 235 href="/gnu/gnu-users-never-heard-of-gnu.html">GNUについてなにも聞いたことがないGNUユーザ</a>をご覧ください。</p> 236 <hr class="no-display" /> 237 </div> 238 239 <dl> 240 241 <dt id="why">なぜそのシステムをGNU/Linuxと呼びLinuxと呼ばないのですか? <span class="anchor-reference-id">(<a 242 href="#why">#why</a>)</span></dt> 243 244 <dd>Linuxをカーネルとしてもとにするオペレーティング・システム・ディストリビューションは基本的にGNUオペレーティング・システムの変更版です。わたしたちは1984年にGNUの開発を始めました。リーナス・トーバルズがかれのカーネルを書き始める何年も前です。わたしたちの目標は完全に自由なオペレーティング・システムを開発することでした。もちろん、わたしたちはすべてのパーツを自分たちで開発したわけではありませんが、わたしたちはその道を先導しました。わたしたちは中心となるコンポーネントのほとんどを開発し、システム全体として見たときに、単一のプロジェクトとしてはもっとも大きな貢献をしました。基本となるビジョンもわたしたちのものでした。 245 <p> 246 公正を鑑みれば、少なくとも同等の言及があって然るべきでしょう。</p> 247 248 <p><a href="/gnu/linux-and-gnu.html">LinuxとGNUシステム</a> と <a 249 href="/gnu/gnu-users-never-heard-of-gnu.html">GNUについてまったく聞いたことのないGNUユーザ</a>にもっと詳しい説明があります。また、<a 250 href="/gnu/the-gnu-project.html">GNUプロジェクト</a>は、その歴史について説明しています。</p> </dd> 251 252 <dt id="whycare">なぜ名前が重要なのですか? <span class="anchor-reference-id">(<a 253 href="#whycare">#whycare</a>)</span></dt> 254 255 <dd>カーネルLinuxの開発者は、自由ソフトウェア・コミュニティに貢献していますが、そのうちの多くの人々は、自由について気にしていません。全体のシステムがLinuxであると考える人は、混乱しがちで、その開発者が実際は関係していないことをわたしたちのコミュニティにおける歴史的役割として考えてしまいます。そして、その開発者の見解に必要以上に重きを置いてしまいます。 256 <p> 257 システムをGNU/Linuxと呼ぶことは、わたしたちのコミュニティを構築するわたしたちの理想主義の役割を認識させます。そして、<a 258 href="/gnu/why-gnu-linux.html">この考えの実際の重要性を公衆に認識させるのに役立ちます</a>。</p> 259 </dd> 260 261 <dt id="what">GNUとLinuxの実際の関係はどうなんですか?<span class="anchor-reference-id">(<a 262 href="#what">#what</a>)</span></dt> 263 264 <dd> 265 <p> 266 GNUオペレーティング・システムとLinuxカーネルは別のソフトウェア・プロジェクトで補完する仕事をします。典型的には<a 267 href="/distros/distros.html">GNU/Linuxディストリビューション</a>としてパッケージとしてまとめられ、一緒に使われます。</p> 268 </dd> 269 270 <dt id="howerror">どのようにして、ほとんどの人がそのシステムを“Linux”と呼ぶようになったわけでしょう?<span 271 class="anchor-reference-id">(<a href="#howerror">#howerror</a>)</span></dt> 272 273 <dd>このシステムを“Linux”と呼ぶ混乱は、修正情報よりも速く広まりました。 274 <p> 275 LinuxをGNUシステムと組み合わせた人々は、かれらの活動が達するところについて知りませんでした。かれらは注意を一つの部品に集中し、それがLinuxでした。そして、組み合わせの多くがGNUであることを見出していませんでした。かれらは、それを“Linux”と呼び始めました。かれらが行ったことには、その名前は適合しないにもかかわらずにです。この何が問題なのかをわたしたちが知り、人々にその慣習を改めるようお願いするまでには何年もかかりました。それまでに、混乱は大きく有利なスタートをしていたのです。</p> 276 <p> 277 システムを“Linux”と呼ぶほとんどの人々は、それが正しくない理由についてなにも聞いたことがありません。ほかの人々がその名前を使うのを見て、正しいに違いないと仮定します。“Linux”という名前は、システムの出自について間違った絵を広めもしました。なぜなら、人々はシステムの歴史を名前に適したものと考えがちだからです。たとえば、人々は、リーナス・トーバルズが1991年にその開発を始めたとしばしば信じています。この間違った絵は、システムを“Linux”と呼ぶべきであるという考えを補強します。</p> 278 <p> 279 このファイルの中のたくさんの疑問は、人々が慣習的に使ってきた名前を正当化しようとする試みを反映しています。</p> 280 </dd> 281 282 <dt id="always">いつも“Linux”の代わりに“GNU/Linux”と言うべきでしょうか?<span 283 class="anchor-reference-id">(<a href="#always">#always</a>)</span></dt> 284 <dd> 285 いつもではありません。全体のシステムについて語るときだけです。カーネルについて特に指すときには、その開発者が選んだ名前で“Linux”と呼ぶべきです。 286 <p> 287 人々が全体のシステムを“Linux”と呼ぶとき、結果として、カーネルと同じ名前で全体のシステムを呼ぶのです。これは多くの種類の混乱をもたらします。なぜならば、ある文章がカーネルについてなのか全体のシステムについてなのかは、専門家だけが言えることだからです。全体のシステムを“GNU/Linux”と呼び、カーネルを“Linux”呼ぶことにより、この曖昧さを回避することができます。</p> 288 </dd> 289 290 <dt id="linuxalone">GNUなしでもLinuxは同じ成功を達成したのではないでしょうか?<span class="anchor-reference-id">(<a 291 href="#linuxalone">#linuxalone</a>)</span></dt> 292 293 <dd> 294 そういった別世界では、GNU/Linuxシステムのようなものは今日なかったでしょうし、おそらく自由なオペレーティング・システムはまったくないでしょう。自由なオペレーティングシステムを1980年代に誰も開発しようとはしませんでした。GNUプロジェクトと(その後)バークレイのCSRGだけが例外でした。GNUプロジェクトはバークレイCSRGに対し、そのコードを自由にするよう特に依頼したのです。 295 <p> 296 リーナス・トーバルズは1990年のフィンランドでのGNUについての講演で部分的に影響を受けました。この影響がなかったとしても、かれはUnixライクなカーネルを書くことができたでしょうが、おそらく自由ソフトウェアではなかったと考えられます。1992年にリーナスがGNU 297 GPLのもとリリースして、Linuxは自由となりました。(バージョン0.12のリリースノートを参照してください。)</p> 298 <p> 299 トーバルズがLinuxをなにか別の自由ソフトウェアライセンスでリリースしたとしても、自由なカーネルそれだけでは、世界を大きく変えることはできなかったでしょう。Linuxの重要性は、より大きなフレームワーク、すなわち、完全に自由なオペレーティングシステムGNU/Linuxに適合することから来ているのです。</p> 300 </dd> 301 302 <dt id="divide">コミュニティのためには、この要請で人々を分裂させないほうが良いのではないでしょうか? <span 303 class="anchor-reference-id">(<a href="#divide">#divide</a>)</span></dt> 304 305 <dd> 306 わたしたちが人々に“GNU/Linux”と言うようにお願いするとき、わたしたちは人々を分裂させません。わたしたちはGNUオペレーティング・システムについてGNUプロジェクトに謝意を示すことをお願いしているのです。これは誰かを批判したり、誰かを押しやるのではありません。 307 <p> 308 しかし、わたしたちがこのように言うのを嫌う人々がいます。時々、そういう人々は対応としてわたしたちを押しやります。ときには、そういう人々はあまりにも無礼で、わたしたちを脅して黙らせようとしているのかと考えざるを得ないほどです。そういう脅しでわたしたちを黙らせることはできませんが、コミュニティを分裂させてしまいがちです。ですから、わたしたちは、あなたがたがかれらに(そういった脅しを)止めるよう、説得できることを望みます。</p> 309 <p> 310 しかし、これはわたしたちのコミュニティの分裂の二次的な原因に過ぎません。わたしたちのコミュニティの大きな分裂は、自由ソフトウェアを社会的かつ倫理的課題として評価しつつプロプライエタリなソフトウェアを社会的な問題と考える人々(自由ソフトウェア運動の支持者)と、実際的な利益だけと現在の自由ソフトウェアを効率的な開発モデルを引く人々(オープンソース運動)の間にあります。</p> 311 <p> 312 この見解の相違は、名前の問題だけではありません。基本的な価値の違いなのです。コミュニティにとって、この相違についてよく考えることは重要なことです。「自由ソフトウェア」と「オープンソース」は二つの立場の旗印です。<a 313 href="/philosophy/open-source-misses-the-point.html">なぜ、オープンソースは自由ソフトウェアの的を外すのか</a>をご覧ください。</p> 314 <p> 315 この価値に関する見解の相違は、わたしたちのコミュニティにおいてGNUプロジェクトの役割についてどれくらい注意を払うかどうかによって部分的には分けられました。自由に価値を置く人々はそのシステムを“GNU/Linux”と呼ぶことが多く、システムが“GNU/Linux”であると学んだ人々は、わたしたちの自由とコミュニティの理念の議論に注意を払うことが多くあります(これがそのシステムの名前の選択が社会に実際の差異を引き起こすという理由です)。しかし、すべての人がシステムの本当の由来と正しい名前を知っても、おそらく、見解の相違は、なお、存在するでしょう。なぜなら、この問題は実在のものだからです。この問題は、自由に重きを置くわたしたちがすべての人を説得するか(容易なことではありません)、完全に敗北してしまうか(そうでないことを希望します)、そのどちらかまでなくなりません。</p> 316 </dd> 317 318 <dt id="freespeech">GNUプロジェクトは個人の言論の自由の権利を支持しないのですか? 個人の選択で、そのシステムをどのような名前でも呼ぶ権利があるはずでしょう?<span 319 class="anchor-reference-id">(<a href="#freespeech">#freespeech</a>)</span></dt> 320 <dd> 321 <p> 322 まさにそうです。わたしたちはあなたが望む名前でオペレーティングシステムを呼ぶ言論の自由の権利をあなたが有すると考えます。GNUプロジェクトへの正義の問題として、わたしたちは人々にそのオペレーティングシステムをGNU/Linuxと呼ぶことをお願いし、GNUが表す自由の価値を奨励し、オペレーティングシステムが存在するようにもたらした自由の価値を、ほかの人々に伝えようとするのです。</p> 323 </dd> 324 325 <dt id="everyoneknows">システムを開発するGNUの役割をみんなが知っているのだから、名前の中に“GNU/”はなくても良いのではないでしょうか?<span 326 class="anchor-reference-id">(<a 327 href="#everyoneknows">#everyoneknows</a>)</span></dt> 328 329 <dd>経験によれば、システムの利用者とコンピュータを使う公衆一般は、GNUシステムについてなにも知らないことがしばしばです。このシステムに関するほとんどの記事は“GNU”の名前あるいはGNUが表す理想に触れることがありません。<a 330 href="/gnu/gnu-users-never-heard-of-gnu.html">GNUについてまったく聞いたことがないGNUユーザ</a>で詳しく説明されています。 331 <p> 332 これを言うのはおそらく、知りあいのギークのことを念頭に置くギークでしょう。ギークはGNUについてしばしば知ってますが、多くはGNUがなにであるかについて完全に間違った考えを持っています。たとえば、多くは、GNUが<a 333 href="#tools">“tools”</a>のコレクションだと考えていたり、ツールを開発するプロジェクトだと考えています。</p> 334 <p> 335 この質問の文言は、典型的ですが、もうひとつのよくある考え違いを描き出しています。なにかを開発する「GNUの役割」について語るとき、GNUが人々のグループであることを仮定しています。GNUはオペレーティング・システムです。開発の活動あるいは何かほかの活動についてGNUプロジェクトの役割について語ることは意味がありますが、GNUの活動については意味をなさないでしょう。</p> 336 </dd> 337 338 <dt id="everyoneknows2">システムにおけるGNUの役割をわたしは知っているのに、なぜ、どの名前をわたしが使うかが問題になるのでしょう? <span 339 class="anchor-reference-id">(<a 340 href="#everyoneknows2">#everyoneknows2</a>)</span></dt> 341 342 <dd> 343 <p> 344 もし、あなたの言葉があなたの知識を反映しないのであれば、あなたはほかの人に教えることができないでしょう。GNU/Linuxシステムについて聞いたことがあるほとんどの人々は、それを“Linux”だと考えていて、それがリーナス・トーバルズによって始められ、「オープンソース」を意図していたと考えています。あなたが人々にそれを言わないのであれば、誰が言うでしょうか?</p> 345 </dd> 346 347 <dt id="windows">“GNU/Linux”を“Linux”と短くできませんか、ちょうど“Microsoft 348 Windows”を“Windows”とするように? <span 349 class="anchor-reference-id">(<a href="#windows">#windows</a>)</span></dt> 350 351 <dd> 352 よく使われる名前を短くすることは有用です。しかし短縮形が紛らわしくない場合です。 353 <p> 354 先進国のほとんどの人々は、“Windows”システムはマイクロソフトによって作られたことを知っています。ですから“Microsoft 355 Windows”を“Windows”と短縮することは、システムの性質と出自について誰かを惑わせることはないでしょう。“GNU/Linux”を“Linux”と短縮することは、システムがどこから来たかについて間違った考えを与えてしまうでしょう。</p> 356 <p> 357 この質問はそれ自体、紛らわしいものです。GNUとマイクロソフトは同じ種類のものではありませんから。マイクロソフトは会社です。GNUはオペレーティング・システムです。</p> 358 </dd> 359 360 <dt id="tools">GNUはLinuxに含まれるプログラミングツールのコレクションではないのですか?<span 361 class="anchor-reference-id">(<a href="#tools">#tools</a>)</span></dt> 362 363 <dd> 364 Linuxを全体のオペレーティング・システムと考える人々は、GNUについて聞いたことがある場合、GNUがなんであるかについてまったく間違った考えをしばしば持っています。GNUはプログラムのコレクションの名前、しばしば「プログラミング・ツール」だと言います。なぜなら、あるわたしたちのプログラミング・ツールはそれ自身で人気があるものになったからです。“GNU”がオペレーティングシステムの名前であるという考えは、“Linux”とラベルがつけられたオペレーティング・システムの概念のフレームワークにはなかなか適合しません。 365 <p> 366 GNUプロジェクトはGNUオペレーティング・システムから名づけられました。それは、GNUシステムを開発するプロジェクトです。(<a 367 href="/gnu/initial-announcement.html">1983年の最初の声明</a>を参照ください。)</p> 368 <p> 369 わたしたちは、GCC、GNU 370 Emacs、GAS、GLIBC、BASHなどのプログラムを開発しました。なぜならGNUオペレーティング・システムにはそれらが必要だったからです。GCC(GNUコンパイラ・コレクション)はGNUオペレーティング・システムをわたしたちが書くためのコンパイラです。わたしたち、GNUプロジェクトに働くたくさんの人々は、Ghostscript、GNUCash、GNU 371 ChessそしてGNOMEもGNUシステムのために開発しました。</p> 372 </dd> 373 374 <dt id="osvskernel">オペレーティングシステムとカーネルの違いはなんですか? <span class="anchor-reference-id">(<a 375 href="#osvskernel">#osvskernel</a>)</span></dt> 376 377 <dd> 378 オペレーティング・システムとは、わたしたちがこの用語を使うとき、コンピュータを広範なさまざまな仕事に使うために十分なプログラムのコレクションを指します。一般目的のオペレーティング・システムは、完全であるために、多くの利用者がやりたいと考えるすべての仕事を扱えるべきです。 379 <p> 380 カーネルはオペレーティング・システムのプログラムの一つです。マシンのリソースを実行するプログラムに割り当てるプログラムです。カーネルはまた、ほかのプログラムの実行を開始したり、止めたりすることを取り扱います。</p> 381 <p> 382 問題を複雑にするのは、「オペレーティング・システム」の用語を「カーネル」を意味して使う人々がいることです。この用語の使い方の両方とも何年も前に遡ります。「オペレーティング・システム」を「カーネル」を意味するものとして使うのは、80年代のシステム設計の数多くの教科書に見られます。同じく、80年代、「Unixオペレーティング・システム」はシステムのプログラム全体を含むものとして理解されていて、バークレイ版Unixはゲームでさえも含んでいました。わたしたちはGNUをUnixライクなオペレーティング・システムにすると意図していました。そして、「オペレーティング・システム」という用語を(Unixと)同じように使っています。</p> 383 <p> 384 人々が「Linuxオペレーティング・システム」について話すほとんどの場合、「オペレーティング・システム」をわたしたちと同じ意味で使っています。つまり、プログラムのコレクション全体を意味しているのです。もし、それがあなたが意味するものならば、“GNU/Linux”と呼んでください。カーネルだけを意味する場合、“Linux”は正しい名前ですが、「カーネル」とも言ってソフトウェアのどれを意味しているか曖昧さを回避するようにしてください。</p> 385 <p> 386 プログラムのコレクション全体を示すのに、「オペレーティング・システム」の代わりにたとえば「システム・ディストリビューション」といった、ほかの用語を用いることを好むのであれば、それは構いません。その場合、GNU/Linuxシステム・ディストリビューションについて語ることになるでしょう。</p> 387 </dd> 388 389 <dt id="house">システムのカーネルは家の基礎のようなものです。家の基礎がないのに、家がほとんど完成するなんてことがあるでしょうか?<span 390 class="anchor-reference-id">(<a href="#house">#house</a>)</span></dt> 391 392 <dd> 393 カーネルは家の基礎には似ていません。なぜならオペレーティング・システムの構築は家の構築には似ていないからです。 394 395 <p>家はたくさんの小さな一般的部品から構築され、切断され本来あるところへと組み込まれます。下から上へと組み込まれていかなければなりません。ですから、基礎が構築されてなければ、本質的な部分は構築されることができず、地面の穴だけしかできません。</p> 396 397 <p> 398 対して、オペレーティング・システムは複雑なコンポーネントからなり、どの順番でも開発することが可能です。ほとんどのコンポーネントを開発したとき、ほとんどの仕事はなされたと言えるでしょう。これは、家というよりは国際宇宙ステーションに似ています。宇宙ステーションのモジュールのほとんどが軌道に乗り、ほかの重要なモジュールを待っているとき、1992年のGNUシステムのようだと言えるでしょう。 399 </p> 400 </dd> 401 402 <dt id="brain">カーネルはシステムの頭脳というべきものではないですか<span class="anchor-reference-id">(<a 403 href="#brain">#brain</a>)</span></dt> 404 405 <dd> 406 <p> 407 コンピュータ・システムは人体とは似ても似つきませんし、人体の頭脳のように働く部分はどこにもありません。</p> 408 </dd> 409 410 <dt id="kernelmost">カーネルを書くということがオペレーティングシステムの仕事の中のほとんどではないでしょうか? <span 411 class="anchor-reference-id">(<a href="#kernelmost">#kernelmost</a>)</span></dt> 412 413 <dd> 414 <p> 415 いいえ、たくさんのコンポーネント(を書くこと)が多くの仕事になります。</p> 416 </dd> 417 418 <dt id="nokernel">オペレーティング・システムはカーネルを必要とします。GNUプロジェクトはカーネルを開発したのではないのですから、そのシステムをどうしてGNUと呼べるのですか?<span 419 class="anchor-reference-id">(<a href="#nokernel">#nokernel</a>)</span></dt> 420 421 <dd> 422 このようにシステムを“Linux”を呼ぶことについて論じる人々はダブルスタンダードを用いています。オペレーティング・システムはコンパイラ、エディタ、ウィンドウ・システム、ライブラリ、そしてもっと— 423 数百ものプログラムを必要とします。1983年にBSDシステムが搭載していたものに匹敵させるだけでもです。トーバルズはそのどれも開発していないのですから、どうしてそのシステムを“Linux”と呼べるのですか? 424 425 <p> 426 この基準はとても厳しく、どの貢献者の貢献を判断するにも正しい方法ではありません。</p> 427 428 <p> 429 リーナス・トーバルズは、わたしたちが用いているオペレーティング・システムに重要な貢献をしました。GNUプロジェクトはそれよりも早く開始され、より多く貢献しました。“GNU/Linux”の名前はそれぞれにクレジットを与えています。</p> 430 </dd> 431 432 <dt id="notinstallable">なにか“GNU”と呼ばれるものを得てインストールできない場合、GNUがいったいオペレーティング・システムになり得るのでしょうか? 433 <span class="anchor-reference-id">(<a 434 href="#notinstallable">#notinstallable</a>)</span></dt> 435 436 <dd> 437 たくさんの<a 438 href="/distros/distros.html">パッケージされてインストール可能なGNUのバージョン</a>が利用可能です。そのどれもが単に“GNU”と呼ばれることはありませんが、それらは基本的にGNUです。 439 440 <p> 441 GNUシステムをインストールのためにパッケージしてリリースしようと期待していましたが、その計画はある出来事によって追い越されました: 442 1992年、Linuxを含むGNUの一種が、ほかの人々によって、既にパッケージされたのです。1993年に開始し、<a 443 href="/distros/common-distros.html#Debian">Debian 444 GNU/Linux</a>と呼ばれる、より良く、より自由なGNU/Linuxディストリビューションを作る努力をわたしたちはスポンサーしました。Debianの創始者はすでにその名前を選択していたのです。わたしたちはかれにそれを単に“GNU”と呼ぶことを要請しませんでした。なぜなら、それは、GNU 445 Hurdカーネル(まだできていなかった)のシステムの版の名前のためだったからです。</p> 446 447 <p> 448 GNU 449 Hurdカーネルは、充分に完成しませんでした。わたしたちは、それで作業するのに感心がある人々にだけそれを推奨します。ですから、わたしたちは、GNU 450 HurdカーネルでGNUをパッケージしたことは決してありません。ですが、Debianはこの組み合わせをDebian 451 GNU/Hurdとしてパッケージしてます。</p> 452 453 <p> 454 わたしたちは今、先進的なSchemeベースのパッケージマネージャGuixと、それをベースとした<a 455 href="/software/guix">Guixシステム・ディストリビューション</a>(GuixSD)と呼ばれる完全なシステム・ディストリビューションを開発しています。そして、これにはGNUシステムの主要な部分を再パッケージすることが含まれます。</p> 456 457 <p> 458 わたしたちは“GNU”の名の元に“GNU”をパッケージする最終ステップを踏み出していません。しかし、これがGNUはどういった種類のものかを変えることはありません。GNUはオペレーティング・システムの一つです。</p> 459 </dd> 460 461 <dt id="afterkernel">わたしたちは、カーネルから全体のシステムをLinuxと呼びます。カーネルからオペレーティング・システムの名前をつけることは普通ではないですか? 462 <span class="anchor-reference-id">(<a 463 href="#afterkernel">#afterkernel</a>)</span></dt> 464 465 <dd> 466 その慣習はとても希少です。“Linux”の名前の間違った使い方のほかに例を見つけることができません。通常、オペレーティング・システムは単一の統合されたプロジェクトとして開発されます。そして開発者はそのシステム全体に名前を選びます。カーネルは通常、それ自身の名前を持たず、人々は「なんとかのカーネル」、あるいは「なんとかカーネル」と言うように言います。 467 <p> 468 この二つの言い方は同じように使われるので、「Linuxカーネル」という表現は「Linuxのカーネル」という意味に簡単に誤解されてしまい、あたかもLinuxがカーネル以上のものに違いないと言外の意味を表現してしまいます。この誤解の可能性を回避するためには「そのカーネルLinux」あるいは「Linux、そのカーネル」というように言ったり書いたりすることがよいでしょう。</p> 469 </dd> 470 471 <dt id="feel">別のシステムが“Linuxの感触”を持つことがありうるでしょうか?<span 472 class="anchor-reference-id">(<a href="#feel">#feel</a>)</span></dt> 473 474 <dd> 475 <p> 476 “Linuxの感触”というようなものはありません。なぜなら、Linuxはユーザインタフェースをなにも持たないからです。どんなモダンなカーネルとも同じく、Linuxはプログラムを実行するための基礎です。ユーザインタフェースはシステムの別のところに属します。GNU/Linuxと人間のインタラクションは、いつでも別のプログラムを通して行われます。そして、「感触」はそこから発します。</p> 477 </dd> 478 479 <dt id="long">“GNU/Linux”の問題は、長すぎることです。もっと短い名前を推奨できませんか? <span 480 class="anchor-reference-id">(<a href="#long">#long</a>)</span></dt> 481 482 <dd> 483 いっとき、わたしたちは“GNU”と“Linux”“の組み合わせのLiGNUx”という名前を試しました。反応はとても悪いものでした。人々は“GNU/Linux”の方をより認めました。 484 <p> 485 このシステムの最短の正しい名前は“GNU”ですが、<a 486 href="#justgnu">下記に示す理由</a>により、わたしたちは“GNU/Linux”と呼びます。</p> 487 </dd> 488 489 <dt id="long1">そのシステムを“GliNUx”(“GNU/Linux”ではなくて)と呼んだらどうでしょう? <span 490 class="anchor-reference-id">(<a href="#long1">#long1</a>)</span></dt> 491 492 <dd> 493 <p>“GNU”が“Glinux,”のなかにははっきりと現れませんから、ほとんどの人は気がつかないでしょう。“GliNUx,”と大文字にしたとしてもほとんどの人は、GNUを示すものが入っているとわからないでしょう。</p> 494 495 <p>これは、“GNU/Linux,”と書くけれども“GNU/”をとても小さく印刷してほとんどの人が読めないという状況と同程度でしょう。</p> 496 </dd> 497 498 <dt id="long2">“GNU/Linux”の問題は、長すぎることです。“GNU”とわざわざ言うべきでしょうか? <span 499 class="anchor-reference-id">(<a href="#long2">#long2</a>)</span></dt> 500 501 <dd> 502 <p>“GNU”と言ったりタイプするにはたった一秒しかかかりません。わたしたちが開発したシステムに感謝するなら、わたしたちの仕事を認めるのに一秒かけてもらえないでしょうか?</p> 503 </dd> 504 505 <dt id="long3">残念ですが、“GNU/Linux”は、5つも音節があります。人々はこんなに長い単語を使わないでしょう。もっと短いのをみつけてはどうですか?<span 506 class="anchor-reference-id">(<a href="#long3">#long3</a>)</span></dt> 507 <dd><p>実は、“GNU/Linux”は4音節だけです。“Unfortunately”は5音節ですが、人々は、この語を使うのを嫌がる兆候をなんらみせてません。</p></dd> 508 509 <dt id="long4">ストールマンはわたしたちに「リチャード・マシュー・ストールマン」と呼ぶことを毎回は求めていません。それなのに、なぜ“GNU/Linux”と毎回言うことを求めるのですか? 510 <span class="anchor-reference-id">(<a href="#long4">#long4</a>)</span></dt> 511 <dd> 512 <p>「マシュー」を省略することはストールマンの性格、出自、思想、あるいは目的について、なんら重要なことをごまかしていません。“GNU”を省略することはGNU/Linuxシステムについて重要なことがらをごまかしています。</p> 513 514 <p>これはよくある誤信を隠す方法の一例です: 515 誤解を招くアナロジーのなかに埋めるのです。よりよいアナロジーは「ストールマンを『トーバルズ』とよぶべきではないですか?」ではないでしょうか。 516 </p></dd> 517 518 <dt id="justgnu">Linuxは二次的な貢献なのだから、単に“GNU”と呼ぶことは間違いではないですよね?<span 519 class="anchor-reference-id">(<a href="#justgnu">#justgnu</a>)</span></dt> 520 521 <dd> 522 事実に対しては間違いではないでしょうが、最良の方法ではありません。わたしたちが、システムの版を単に“GNU”ではなく“GNU/Linux”と呼ぶ理由は下記のとおりです: 523 524 <ul> 525 <li> 526 それはGNUそのものではなく違うカーネル(すなわちLinux)を有します。GNUとGNU/Linuxを区別することは有用です。</li> 527 <li> 528 リーナス・トーバルズへの謝意を示すことを止めることを人々に要求するのは非紳士的でしょう。かれはシステムの重要なコンポーネントを書きました。わたしたちはシステムの開発を開始して継続させてきたことに対して謝意を示してもらいたいと考えます。しかし、システムを“Linux”と呼ぶ人々がわたしたちに対するのと同じようにわたしたちがリーナスを扱うべきであることを意味しません。わたしたちはかれの政治的見解に強く反対しますが、見解の相違を立派にかつ、公然と扱います。システムに対するかれの貢献の謝辞から外すようにするのではなく。</li> 529 <li> 530 たくさんの人々がそのシステムを“Linux”として知っていますから、“GNU”とわたしたちが言ったとき、わたしたちが同じシステムについて語っているとは人々はすぐには認識できないでしょう。もし、“GNU/Linux”と言うと、人々は、聞いたことがあるものとつなげることができます。</li> 531 </ul> 532 </dd> 533 534 <dt id="trademarkfee">“Linux”を製品の名前に使うのに使用料を払わなければならないかもしれません。“GNU/Linux”と言うときにもこれは適用されるかもしれません。使用料を免れるのに“Linux”なしに“GNU”と言うのは間違いですか? 535 <span class="anchor-reference-id">(<a 536 href="#trademarkfee">#trademarkfee</a>)</span></dt> 537 <dd> 538 システムを“GNU”と呼ぶことは、なにも間違っていません。基本的にそれはそうしたものです。リーナス・トーバルズに謝意の共有を同様に与えることは良いことです。しかし、あなたはそうすることの優先権のために支払う義務はありません。 539 <p> 540 ですから、“Linux”と呼ぶことの使用料を支払うのを避けるために、システムを単に“GNU”として参照したい場合、わたしたちはあなたを批判しないでしょう。</p> 541 </dd> 542 543 <dt id="many">たくさんのほかのプロジェクトが今日のシステムに貢献しました。TeX, X11, Apache, Perl, 544 そしてたくさんのプログラムです。あなたの議論は、これらに対する謝意も示すべきことを意味しますか? 545 (しかし、これは名前をとても長くしてしまい馬鹿げています。) <span class="anchor-reference-id">(<a 546 href="#many">#many</a>)</span></dt> 547 548 <dd> 549 わたしたちが言いたいのは、システムの主要な開発者に謝意を表するべきだということです。GNUプロジェクトが主要な開発者、システムは基本的にGNUなのです。 550 <p> 551 謝意を示すことにより強く感じるのであれば、システムの名前のなかで、二次的な貢献者について示すことを必要だと感じるかもしれません。もしそうであれば、わたしたちはそれに反論するべくもありません。X11がシステムの名前に値すると感じて、GNU/X11/Linuxと呼びたいのであれば、そうしてください。Perlについてもっと主張すべきだと感じて、GNU/Linux/Perlと書きたいのであれば、そうしてください。</p> 552 <p> 553 GNU/X11/Apache/Linux/TeX/Perl/Python/FreeCivのような長い名前は馬鹿げたものになりますから、どこかの点で、しきい値を設定し、たくさんのほかの二次的な貢献については省略せざるをえないでしょう。しきい値の設定について明確な正しい点はありませんから、どこに設定しても、わたしたちはそれに反論しません。</p> 554 <p> 555 異なるしきい値のレベルは、システムについての名前について異なる選択を導き出すでしょう。しかし、ありうるどのしきい値のレベルでも、公正さの懸念と謝意を示す結果とならない一つの名前が、“Linux”です。主要な貢献(GNU)を省略して、ひとつの二次的な貢献(Linux)にすべての謝意を示すというのは公正とはなりえません。</p> 556 </dd> 557 558 <dt id="systemd">systemdはGNU/Linuxシステムで、今日、重要な役割を担っていますが、それをGNU/systemd/Linuxと呼ばなくてはなりませんか? 559 <span class="anchor-reference-id">(<a href="#others">#others</a>)</span></dt> 560 561 <dd> 562 <p> 563 systemdはたしかに重要なコンポーネントですが、カーネル(Linux)と同じように重要ではなく、全体のシステムの基盤(GNU)と同じように重要でもありません。</p> 564 </dd> 565 566 <dt id="others">たくさんのほかのプロジェクトが今日のシステムに貢献しました。しかし、かれらはそれをXYZ/Linuxと呼ぶように主張しません。なぜ、わたしたちはGNUを特別に扱うべきなのでしょうか? 567 <span class="anchor-reference-id">(<a href="#others">#others</a>)</span></dt> 568 569 <dd> 570 今日のGNU/Linuxには何千ものプロジェクトが開発したプログラムが共通して含まれています。そのすべてがその貢献について謝意を受けるに値します。しかし、全体のシステムの主要な開発者ではありませんから、そのように謝意を受けるようには要求しません。 571 <p> 572 GNUが異なるのは、単なる貢献するプログラム以上、単なる貢献するプログラムのコレクション以上のものだということです。GNUはシステムが作られたフレームワークなのです。</p> 573 </dd> 574 575 <dt id="allsmall">GNUは近頃ではシステムの小さい割合に過ぎません。なぜ、これに触れる必要があるでしょうか?<span 576 class="anchor-reference-id">(<a href="#allsmall">#allsmall</a>)</span></dt> 577 <dd> 578 2008年において、GNUのパッケージはgNewSense 579 GNU/Linuxディストリビューションの“main”リポジトリにおいて、15%を占めていました。Linuxは1.5%でした。ですから、同じ議論を適用すると、“Linux”と呼ぶことについて、もっと強く言えることになるでしょうか。 580 581 <p> 582 今日ではGNUはシステムの一部に過ぎませんし、Linuxはそれよりもさらに小さい部分です。しかし、それらはシステムの中心部分をなします。システムはそれらを組み合わせて作られるのです。ですから“GNU/Linux”の名前は、今もなお、適切です。 583 </p> 584 </dd> 585 586 <dt id="manycompanies">たくさんの会社が今日のシステムに貢献しました。それは、わたしたちがこれをGNU/Red Hat/Novell/Linuxと呼ぶべきことを意味するでしょうか? 587 <span class="anchor-reference-id">(<a 588 href="#manycompanies">#manycompanies</a>)</span></dt> 589 590 <dd> 591 <p> 592 GNUは、Red Hat 593 やNovellと同列ではありません。それは会社や組織ではなく、活動でもありません。GNUはオペレーティング・システムです。(わたしたちがGNUプロジェクトについて話すとき、GNUシステムを開発するプロジェクトを参照しています。) 594 GNU/LinuxシステムはGNUをもとにしたものですから、その名前にGNUがあって然るべきです。 595 </p> 596 <p> 597 そういった会社の多くのGNU/Linuxシステムに対する貢献は、GCCやGNOMEを含む、さまざまなGNUパッケージにのコードに対して行われています。GNU/Linuxと言うことは、そういった会社と同様にほかのGNU開発者に謝意を示すことになります。 598 </p> 599 </dd> 600 601 <dt id="whyslash">なぜ、“GNU/Linux”と書くのでしょう、“GNU Linux”ではなくて?<span 602 class="anchor-reference-id">(<a href="#whyslash">#whyslash</a>)</span></dt> 603 604 <dd> 605 英語のルールにしたがうと、“GNU 606 Linux”の構文では“GNU”が“Linux”を修飾します。これは、「GNU版Linux」あるいは「GNUパッケージのLinux」を意味するでしょう。このどちらの意味も手元の状況に適合しません。 607 <p> 608 LinuxはGNUのパッケージではありません。すなわち、それはGNUプロジェクトの保護の元開発されたものではなく、あるいはGNUプロジェクトのために特に貢献されたものでもありません。リーナス・トーバルズはLinuxを自分自身のプロジェクトとして独立して書きました。ですから、「GNUパッケージのLinux」は意味として正しくありません。</p> 609 <p> 610 わたしたちはカーネルLinuxのGNUの固有の版について話しているのではありません。「標準」版は不自由なファームウェア「ブロブ」を含むため、自由なGNU/Linuxディストロは<a 611 href="https://directory.fsf.org/project/linux">Linuxの別の版</a>を有します。これがGNUプロジェクトの一部であれば、それは“GNU 612 Linux”と考えられるでしょうが、それではあまりにも複雑ですから、わたしたちはそのように呼ぼうとはしません。</p> 613 <p> 614 わたしたちが話しているのはGNUの版です。Linuxをカーネルとして持つことにより区別される、オペレーティング・システムです。スラッシュはこの状況に適合します。なぜなら、それは、「組み合わせ」を意味するからです。(「入力/出力」を考えてみてください。) 615 このシステムはGNUシステムであり、カーネルLinuxを下層とするもので、ですから、“GNU/Linux”なのです。</p> 616 <p> 617 「組み合わせ」を表現するにはほかの方法もあります。プラスの記号がより明確だと考えるならば、それを使ってください。フランス語ではハイフンで“GNU-Linux”とするのが明解でしょう。スペイン語では、わたしたちは時々“GNU 618 con Linux”と言います。</p> 619 </dd> 620 621 <dt id="linuxlibre">GNUにはそれ自身のLinuxカーネルのバージョンがありますか?<span class="anchor-reference-id">(<a 622 href="#linuxlibre">#linuxlibre</a>)</span></dt> 623 624 <dd> 625 イエスでありノーです。自由なGNU/Linuxディストロは、すこし変更したLinuxのバージョンを使います。「標準」リリースのLinuxに含まれる不自由なファームウェア「ブロブ」を除くように変更したものです。そういったディストロのうちのいくつかは、<a 626 href="https://directory.fsf.org/wiki/Linux-libre">GNU 627 Linux-Libre</a>、GNUプロジェクトの自由化したバージョンのLinuxを使っています。しかし、これはフォークではなく、Linuxのバージョンです。わたしたちは標準Linuxのそれぞれのリリースのソースを取得し、ブロブ除去をするのです。 628 <p> 629 そのほかの自由なディストロはLinuxからブロブを取り除くそれぞれ独自の調整をしています。</p> 630 </dd> 631 632 <dt id="pronounce">この名称、“GNU/Linux” はどう発音しますか? <span 633 class="anchor-reference-id">(<a href="#pronounce">#pronounce</a>)</span></dt> 634 <dd> 635 <p> 636 「グヌー スラッシュ リヌックス」と発音してください。スラッシュを発音しないと、人々は “GNU Linux” 637 と言っていると考えてしまいますから、<a href="#whyslash">このコンビネーションにはふさわしくありません</a>。 638 </p> 639 </dd> 640 641 <dt id="whynoslash">なぜ、“GNU Emacs”と書くのでしょう、“GNU/Emacs”ではなくて? <span 642 class="anchor-reference-id">(<a href="#whynoslash">#whynoslash</a>)</span></dt> 643 644 <dd> 645 <p> 646 英語のルールにしたがうと、“GNU 647 Emacs”の構文では“GNU”が“Linux”を修飾します。これは、GNUパッケージの、Emacsと呼ばれるプログラムを述べるのに正しい方法です。</p> 648 <p> 649 “GNU/Emacs”はオペレーティング・システムGNUとプログラムのEmacsの組み合わせを意味してしまうでしょう。それは、このプログラムに適合しませんから、“GNU/Emacs”はこのプログラムを指すのに間違った方法です。</p> 650 </dd> 651 652 <dt id="whyorder">なぜ“GNU/Linux”なんでしょう、“Linux/GNU”ではなくて? <span 653 class="anchor-reference-id">(<a href="#whyorder">#whyorder</a>)</span></dt> 654 655 <dd> 656 <p> 657 主要な貢献について第一に触れるのは正しく適切なことです。システムに対するGNUの貢献は単にLinuxよりも大きく先んじたというだけでなく、実に全体の活動をわたしたちが開始したのです。</p> 658 <p> 659 加えて、“GNU/Linux”はLinuxが最下位のレベルであり、GNUが技術的に上位のレベルを埋めるという事実をよく表します。</p> 660 <p> 661 しかしながら、あなたがシステムを“Linux/GNU”と呼ぶことを好むのであれば、通常人々が行う、GNUにまったく触れずにあたかも全体のシステムがLinuxであるかのように扱う方法よりもだいぶ良いでしょう。</p> 662 </dd> 663 664 <dt id="distronames0">わたしのディストロの開発者は、それを“Foobar 665 Linux”と呼びますが、それはシステムが何で構成されているかについて何も述べてません。かれらがやりたいように呼べばいいのではないでしょうか? 666 <span class="anchor-reference-id">(<a 667 href="#distronames0">#distronames0</a>)</span></dt> 668 <dd> 669 システムを“Foobar 670 Linux”と呼ぶことは、それが“Linux,”の一種であることを意味し、人々は<a 671 href="#distronames">その方法で理解する</a>ことになります。 672 673 <p> 674 もし、GNU/Linuxディストロを“Foobar 675 BSD”と呼べば、あなたはそれは間違いだと言うでしょう。「このシステムはBSDではない」と言うのではないでしょうか。えぇ、Linuxでもありません、よ。</p> 676 </dd> 677 678 <dt id="distronames">わたしのディストロは“Foobar Linux”と呼ばれますが、これは本当はLinuxと見せていませんか? <span 679 class="anchor-reference-id">(<a href="#distronames">#distronames</a>)</span></dt> 680 681 <dd> 682 <p>それは“Foobar 683 Linux”ディストロを作った人々がよくある間違いを繰り返えしたことを意味しています。わたしたちは、Debian、Dragora、Musix、Trisquel、そしてVenenuxがGNU/Linuxをその公式名称の一部として採用したことを高く評価し、もしあなたが異なるディストリビューションに関係しているならば、あなたが同じようにすることを推奨するよう希望します。</p> 684 </dd> 685 686 <dt id="distronames1">わたしのディストロの公式名称は“Foobar Linux”です。このディストロを“Foobar 687 Linux”以外で呼ぶのは間違いではないですか? <span class="anchor-reference-id">(<a 688 href="#distronames1">#distronames1</a>)</span></dt> 689 690 <dd><p>かれらが“GNU”を“Foobar 691 Linux”と変えることによって間違った情報を広め、かれらのバージョンを“Foobar 692 Linux”と呼ぶ際には、あなたがそれを“Foobar 693 GNU/Linux”と呼ぶことによって、その間違った情報を修正することが正しいことです。</p></dd> 694 695 <dt id="companies">個々人に求めるのではなく、むしろMandrake やRed 696 Hat、IBMなどの会社に対してそのディストリビューションを“GNU/Linux”と呼ぶように求める方がより効果的ではないでしょうか? 697 <span class="anchor-reference-id">(<a 698 href="#companies">#companies</a>)</span></dt> 699 700 <dd> 701 これは、一方を選ぶという選択ではありません。わたしたちは会社、組織、そして個々人にこれについて言葉を触れ回る手助けをお願いしています。実際のところ、上記三つの会社に、わたしたちはお願いしています。MandrakeはGNU/Linuxの用語をいつか使いたいと言いましたが、IBMとRed 702 Hatは協力したくないそうです。あるエグゼクティブは「これは純粋に商売上の決定です。‘Linux’と呼んだ方が多くの金を期待できます。」と言いました。別の言葉で言うと、その会社はなにが正しいかは気にしないということです。 703 <p> 704 わたしたちはかれらを正しいことを行うようにさせることはできませんが、わたしたちは、道が容易ならざるからといって、すぐにあきらめるような類の輩ではありません。IBMやRed 705 Hatのように、あなた自身の処置は影響力が大きくないかもしれませんが、あなたはそれでも役立つことができます。わたしたちは一緒に状況を変え、会社がシステムを“GNU/Linux”と呼んでより多くの利益をあげるようにできるのです。</p> 706 </dd> 707 708 <dt id="reserve">“GNU/Linux”の名前は純粋に自由ソフトウェアのディストリビューションのためにとっておいた方がいいのではないでしょうか? 709 結局、それがGNUの理想なのですから。<span class="anchor-reference-id">(<a 710 href="#reserve">#reserve</a>)</span></dt> 711 712 <dd> 713 GNU/Linuxシステムに不自由なソフトウェアを加える広く行われている慣習は、わたしたちのコミュニティの重要な問題です。それは、不自由なソフトウェアは問題ではなく、それを使うことは“Linux”の精神の一部であると教えています。たくさんの“Linux”ユーザ・グループは、不自由なアドオンを使う手助けをすることをそのミッションの一部としています。そして、(不自由なソフトウェアの)販売のための営業マンを招待して販売促進活動をさせさえもします。GNU/Linuxの「利用者を手助けする」(不自由なアプリケーションやドライバを使うことを手助けすることも含めて)といった目標、あるいは、自由が失われようともシステムを人気のあるものとするといった目標を掲げています。 714 <p> 715 問題は、どのようにしてこれを変えようとするかなのです。</p> 716 <p> 717 LinuxとともにGNUを使っているほとんどのコミュニティがシステムが何であるかを理解していないという状況で、これらは実のところGNUではないと言って、混ぜ物をした版を自分のものでないとすることは、利用者に自由により価値を置くことをなんら教えることがないでしょう。かれらは意図されたメッセージを受けとることがないでしょう。かれらは、単に、そのシステムがGNUであると最初から考えていない、と反応するだけでしょう。</p> 718 <p> 719 こういった利用者を、自由との関連を知るように導く方法は、実に逆のものです。それらのシステムの版はGNUの版<em>であり</em>、利用者の自由のためにまさに存在するシステムをもとにしているのです。この理解によって、不自由なソフトウェアを含めたディストリビューションを、邪道なもの、混ぜ物をしたGNUの版と認識することができるのです。正しく適切な「Linuxの版」と考えるのではなくて。</p> 720 <p> 721 GNU/Linuxユーザ・グループを始めることはとても役立ちます。システムをGNU/Linuxと呼び、GNUプロジェクトの理想を活動の基礎として掲げるのです。あなたの地域のLinuxユーザ・グループに上記の問題がある場合、そのグループの方向性(と名前)を変えるよう運動するか、新しいグループを作ることをわたしたちは提案します。より表層的な目標に焦点を当てる人々は、その見解に関して権利を有しますが、かれらがあなたを引きずるようにさせないで!</p> 722 </dd> 723 724 <dt id="gnudist">Linux(ママ)のGNUディストリビューションを作ってGNU/Linuxと呼べばいいじゃないですか?<span 725 class="anchor-reference-id">(<a href="#gnudist">#gnudist</a>)</span></dt> 726 727 <dd> 728 すべての“Linux”ディストリビューションは実際、Linuxをカーネルとして用いるGNUシステムの版です。“GNU/Linux”という用語の目的はこの点を論じるためのものです。新しいディストリビューションを作って、これだけを“GNU/Linux”と呼ぶことはこのわたしたちが明確にしたい点を不明瞭にします。 729 <p> 730 GNU/Linuxのディストリビューションを開発することについて言えば、Debian 731 GNU/Linuxの初期の開発に資金を投入し、わたしたちは既に一度実施しています。今、再度することは、あまり有用と思えません。それはたくさんの仕事で、新しいディストリビューションが、ほかのディストリビューションよりも本質的な実際の優位性がない限り、どの目的にも適合しないでしょう。</p> 732 <p> 733 代わりに、わたしたちはTrisquelやParabolaのような100%自由なGNU/Linuxディストリビューションの開発を手助けしています。</p> 734 </dd> 735 736 <dt id="linuxgnu">単に「LinuxはGNUカーネルだ」と言ってすでにあるどれかのGNU/Linuxを“GNU”の名前でリリースしては?<span 737 class="anchor-reference-id">(<a href="#linuxgnu">#linuxgnu</a>)</span></dt> 738 739 <dd> 740 1992年の時点でLinuxをGNUカーネルとして採用するのは良い考えであったかもしれません。もし、GNU 741 Hurdが動かすまでどれくらいの時間がかかるかをその時に分かっていたら、わたしたちはそうしたでしょう。(ああ、これはあと知恵です。) 742 <p> 743 もし、すでに存在するGNU/Linuxの版を“GNU”として再ラベルするのであれば、それは、GNUシステムの版を“Linux”とラベルすることに似たこととなってしまいます。これは正しいことではありませんから、そのように行動することはしたくありません。</p> 744 </dd> 745 746 <dt id="condemn">GNUプロジェクトは、初期にLinuxの利用について不適だとして反対していたのではないですか? <span 747 class="anchor-reference-id">(<a href="#condemn">#condemn</a>)</span></dt> 748 749 <dd> 750 わたしたちは、わたしたちのカーネルとしてLinuxを採用しませんでした。しかし、わたしたちはそれを非難し、反対することはありませんでした。1993年にDebian 751 GNU/Linuxの開発を後援する打ち合わせを、わたしたちは始めました。Linuxとともに使うためにあるGNUパッケージを変更していた人々と協力するよう努めもしました。Linuxとの組み合わせでGNUパッケージが「箱から出してすぐに」動くように、かれらの変更を標準リリースに取り込みたかったのです。しかし、変更はしばしばアドホックで移植性が良くないものでした。取り込むためには、それらは整理する必要がありました。 752 <p> 753 こういった変更を行った人々は、わたしたちと協力することについて関心を持ちませんでした。そのうちのひとりは、かれは「Linuxユーザ」なので、GNUプロジェクトと仕事をすることに感心がないと実際言いました。これはショックでした。GNUパッケージをほかのシステムに移植した人々は通常、かれらの変更が取り込まれるようにわたしたちと仕事をしたいと考えたからです。しかしながら、そうした人々、主にGNUをもととしたシステムを開発していた人々は、わたしたちと仕事をしたくないという最初の(で、現在も実際には唯一の)グループでした。</p> 754 <p> 755 これが、わたしたちが最初に、GNUシステムの版を“Linux”と人々が呼ぶのを見た経験です。そしてこの混乱はわたしたちの仕事を妨害するものでした。システムを“GNU/Linux”と呼ぶようにお願いするのは、この問題と、“Linux”という誤称によって引き起こされるほかの問題へのわたしたちの対応です。</p> 756 </dd> 757 758 <dt id="wait">人々にGNU/Linuxの名前を使うように求めるのにそんなにも長く待ったのはなぜですか?<span 759 class="anchor-reference-id">(<a href="#wait">#wait</a>)</span></dt> 760 761 <dd> 762 <p>実際はわたしたちはそうしてません。わたしたちは開発者とディストリビュータに1994年にプライベートにこの話を始めました。そして、1996年に公開のキャンペーンとしました。それが必要な限りわたしたちは続けます。</p> 763 </dd> 764 765 <dt id="allgpled">GNU/<i>name</i>の慣例はGPLのすべてのプログラムに適用されるべきですか?<span 766 class="anchor-reference-id">(<a href="#allgpled">#allgpled</a>)</span></dt> 767 768 <dd> 769 “GNU/<i>name</i>”の形で個々のプログラムを参照することは決してありません。あるプログラムがGNUパッケージの時、わたしたちはそれを“GNU 770 <i>name</i>”と呼びます。 771 <p> 772 GNU、オペレーティング・システム、はたくさんの異なるプログラムから構成されます。GNUのうちのプログラムのいくつかは、GNUプロジェクトの一部として書かれたり、プロジェクトへの貢献されたものです。これらはGNUパッケージで、“GNU”をしばしばその名前に用います。</p> 773 <p> 774 GNUプロジェクトに貢献し、GNUパッケージにしたいと決定するのはプログラムの開発者です。あなたがプログラムを開発し、GNUパッケージとしたいのであれば、<a 775 href="mailto:gnu@gnu.org"><gnu@gnu.org></a>まで連絡ください。わたしたちはそれを評価し、わたしたちにとって必要かどうか決定します。</p> 776 <p> 777 GPLのもとリリースされる個々のプログラムのすべてにGNUの名前をつけることは公正とは言えないでしょう。あなたがプログラムを書いてGPLのもとリリースする場合、それは、GNUプロジェクトがそのプログラムを書いたり、あなたがわたしたちのために書いたことを意味しません。たとえば、カーネルLinuxはGNU 778 GPLのもとリリースされていますが、リーナスはGNUプロジェクトの一部としてそれを書いたわけではありません。かれはその仕事を独立して実行しました。GNUパッケージでないならば、GNUプロジェクトはその謝意を受けることはできませんし、“GNU”をその名前につけることは適切ではないでしょう。</p> 779 <p> 780 対して、わたしたちは、それぞれのプログラム、システムに含まれるすべてのプログラムとしてではなく、GNUオペレーティング・システム全体として、全体の謝意を受ける資格があります。このシステムがシステムとして存在するのは、わたしたちの決意と根気ゆえなのです。それは1984年に開始されました。Linuxが始まる何年も前です。</p> 781 <p> 782 Linuxが人気を得ることになったオペレーティング・システムは、基本的にGNUオペレーティング・システムでした。それはカーネルが異なるので完全に同一ではありませんが、ほとんど同一のシステムでした。それはGNUの一種です。GNU/Linuxシステムでした。</p> 783 <p> 784 Linuxはそのシステムの派生に主に用いられ続けています。今日のGNU/Linuxシステムの版にです。これらのシステムにアイデンティティを与えるのは、その中心であるGNUとLinuxであり、Linuxそれだけではないのです。</p> 785 </dd> 786 787 <dt id="unix">GNUの多くはUnix 788 から来ているのですから、GNUはUnixに謝意を表して名前に“Unix”を使うべきではないですか?<span 789 class="anchor-reference-id">(<a href="#unix">#unix</a>)</span></dt> 790 791 <dd> 792 実のところ、UnixからはなにもGNUに来ていません。Unixはプロプライエタリなソフトウェアでした(現在もそうです)し、GNUにそのコードを使うことは侵害だったでしょう。これは偶然ではありません。これがわたしたちがGNUを開発した理由だったからです。Unixを使用する自由がなかったので、あるいは当時のどのほかのオペレーティング・システムにも自由がなかったので、わたしたちはそれを置き換える自由なシステムを必要としたのです。わたしたちはUnixからプログラムもしくはその一部でさえもコピーすることはできませんでした。すべては新規に書き直されなければならなかったのです。 793 <p> 794 GNUのコードはまったくUnixからは来ていませんが、GNUはUnix互換のシステムです。ですからGNUのアイデアと仕様の多くはUnixから来ています。“GNU”の名前、「GNUはUnixではない(“GNU's 795 Not Unix”)」は、このUnixへの謝意を示すおもしろい方法で、70年代に始まった再帰頭辞語のハッカーの伝統にしたがっています。</p> 796 <p> 797 そうした再帰頭辞語の最初は、TINT (“TINT Is Not 798 TECO”)でした。TINTの作者は、TECOの別の実装を書き(既に様々なシステムに多くの実装がありました)、「<em>なにかほかの</em>TECO」というようなつまらない名前で呼ぶのではなく、かっこいいおもしろい名前を考えたのです。(これがハッキングが意味するところ、すなわち、<a 799 href="https://stallman.org/articles/on-hacking.html">おちゃめな機巧</a>です。)</p> 800 <p> 801 ほかのハッカーがその名前をとても楽しみ、この方法を真似しました。すでに存在するプログラム(たとえばその名前を“Klever”としましょう)と同じようなプログラムを一から書いたとき、再帰頭辞語をその名前とする、たとえば“MINK”(“MINK 802 Is Not 803 Klever”)とするのが、伝統となりました。これと同様の精神で、わたしたちはUnixのわたしたちの代替を“GNU's Not 804 Unix”と呼んだのです。</p> 805 <p> 806 歴史的に、Unixを開発したAT&Tは、同様なシステムの名前に“Unix”を使って謝意を示すことを誰にも欲しませんでした。Unixから99%コピーされたシステムにもです。AT&Tは、実際、AT&Tへの謝意をこの方法で示す人は誰でも訴えると脅しました。すべてのさまざまなUnixの変更版(Unixと同様、すべてプロプライエタリです)が完全に異なった名前で“Unix”を含まないのはこのためです。</p> 807 </dd> 808 809 <dt id="bsd">同じく“GNU/BSD”と言うべきですか? <span class="anchor-reference-id">(<a 810 href="#bsd">#bsd</a>)</span></dt> 811 812 <dd> 813 わたしたちはBSDシステム(FreeBSD、そのほか)を“GNU/BSD”システムとは呼びません。なぜなら、その用語はBSDシステムの歴史に適合しないからです。 814 <p> 815 BSDシステムはUCバークレイで80年代に不自由なソフトウェアとして開発されました。そして90年代初め自由になりました。自由なオペレーティングシステムとして今日存在するものは、ほとんどの場合、GNUシステムの一種か、BSDシステムの一種のどちらかです。</p> 816 <p> 817 人々は時々、BSDもGNU/LinuxのようにGNUの一種ですかと質問します。BSDはGNUではありません。BSDの開発者は、GNUプロジェクトの例により、コードを自由ソフトウェアとすることに啓発されたでしょう。また、GNU活動家からの明確なアピールが、かれらが(システムを自由ソフトウェアとすることを)始めるべく説得するのに役立ったでしょう。しかし、コードはGNUと重なるところはほとんどありません。</p> 818 <p> 819 今日のBSDシステムはいくつかのGNUパッケージを含みます。GNUシステムとその種が、いくつかのBSDプログラムを含むのと同じようにです。しかし、全体として見ると、それらは二つの異なるシステムで別々に発達してきたものです。BSD開発者はカーネルを書いてGNUシステムに加えたのではありませんから、GNU/BSDといった名前は状況に適さないでしょう。</p> 820 <p> 821 GNU/LinuxとGNUのつながりはもっと近く、これが“GNU/Linux”の名前が適切である理由です。</p> 822 <p> 823 NetBSDからのカーネルを利用したGNUの版があります。その開発者は、それを“Debian 824 GNU/NetBSD”と呼んでいますが、“GNU/kernelofNetBSD”のほうがより正確でしょう。なぜなら、NetBSDは全体のシステムで、カーネルだけではないからです。ほとんどのシステムがGNU/Linuxと同じですから、これはBSDシステムではありません。</p> 825 </dd> 826 827 <dt id="othersys">ウィンドウズにGNUツールをインストールする場合、GNU/Windowsシステムを走らしていることになりますか?<span 828 class="anchor-reference-id">(<a href="#othersys">#othersys</a>)</span></dt> 829 830 <dd> 831 <p> 832 “GNU/Linux”で意味するところと同じ意味ではありません。GNUのツールは単にGNUソフトウェアの一部で、GNUシステムの一部に過ぎません。そして、その下には、GNUとなんらコードを共有しないもう一つ別の完全なオペレーティング・システムがあるのです。全体から見て、GNU/Linuxとはまったく異なった状況です。</p> 833 </dd> 834 835 <dt id="justlinux">LinuxはGNUなしで使えないのですか? <span class="anchor-reference-id">(<a 836 href="#justlinux">#justlinux</a>)</span></dt> 837 838 <dd> 839 <p> 840 ある応用機器には、Linuxはそれ自身で、あるいはほかの小さいプログラムと一緒に使えます。そういった小さいソフトウェアシステムは、GNU/Linuxシステムと呼ぶには程遠いものです。利用者はそういったシステムをPCにはインストールしませんし、たとえば、インストールしても失望するようなものでしょう。そういう応用機器がLinuxだけを走らせていると言って、GNU/Linuxとそういう小さいプラットフォームがどのように異なるかを示すことは有用でしょう。</p> 841 </dd> 842 843 <dt id="howmuch">システムをGNU/LinuxとするのにどれくらいのGNUシステムが必要でしょうか? <span 844 class="anchor-reference-id">(<a href="#howmuch">#howmuch</a>)</span></dt> 845 846 <dd> 847 「どれくらい」は意味のある質問ではありません。GNUシステムには正確な境界がないからです。 848 <p> 849 GNUはコミュニティによって保守されるオペレーティング・システムです。それには、(わたしたちが具体的なリストを保守している)GNUソフトウェア・パッケージよりもたくさんのものを含み、人々は常にもっと多くのパッケージを加えます。この変更にかかわらず、それはGNUシステムのままであり、Linuxを加えればGNU/Linuxとなります。GNUシステムの一部を使い、一部を除いたとして、「どれくらい」使っているとする意味のある方法はないでしょう。</p> 850 <p> 851 パッケージのレベルを見れば、LinuxはGNU/Linuxシステムの中で一つの重要なパッケージです。一つの重要なGNUパッケージを含めるのは、わたしたちの同等の言及の要求を正当化するのに充分でしょう。 852 </p> 853 </dd> 854 855 <dt id="linuxsyswithoutgnu">GNUなしの完全なLinuxシステム[ママ]はありますか? <span class="anchor-reference-id">(<a 856 href="#linuxsyswithoutgnu">#linuxsyswithoutgnu</a>)</span></dt> 857 858 <dd> 859 Linuxを含みGNUではない完全なシステムはあります。アンドロイドが一つの例です。しかし、これを“Linux”システムと呼ぶことは間違いで、ちょうどGNUを“Linux”システムと呼ぶのと同じ間違いです。 860 <p> 861 アンドロイドはGNU/Linuxシステムととても異なります。二つの間には共通のコードは少ししかありません。実際、共通にあるのはLinuxだけです。</p> 862 <p> 863 全体のGNU/Linuxシステムを“Linux”と呼ぶ場合、「アンドロイドはLinuxを含むがLinuxではない、なぜなら通常のLinux[ママ]のライブラリとユーティリティ(GNUシステムを意味する)を有しないからだ」と言う必要があることを発見するでしょう。</p> 864 <p> 865 アンドロイドは、GNU/Linuxがそうであるように、Linuxよりもたくさんのものを含みます。ないのはGNUシステムです。アンドロイドはそれをだいぶ異なるように動くGoogleのソフトウェアで代替します。アンドロイドをGNU/Linuxと変えているのはGNUの欠如ゆえです。</p> 866 </dd> 867 868 <dt id="usegnulinuxandandroid">GNU/Linuxを使うこととAndroidを使うことを指すのに、“Linuxを使う”と言うのは正しいでしょうか?<span 869 class="anchor-reference-id">(<a 870 href="#usegnulinuxandandroidlinuxsyswithoutgnu">#usegnulinuxandandroidlinuxsyswithoutgnu</a>)</span></dt> 871 872 <dd> 873 正解からは、かなり遠いと言えましょう。その使い方は、かなり引っ張りすぎて、人々は意図した意味を理解し得ないでしょう。 874 <p> 875 公衆はAndroidを使うことを“Linuxを使う”として話すことをとても奇異に思うでしょう。それは、会話をしてから、ある人の腸か、または、ある人の循環系と会話していた、というようなものです。</p> 876 <p> 877 公衆は、それが本当はGNU/Linuxなのに、“Linuxを使う”という考えを、通常の誤解(“Linux”として全体のシステムをとらえる)で理解<em>してしまう</em>でしょう。</p> 878 <p> 879 Androidの使用とGNU/Linuxの使用はまったく異なっており、自動車に乗るのと自転車に乗る違いのように異なります。前者が両方ともLinuxを含むといっても使うということでは二つは関係なく、自動車と自転車が両方とも金属の構造を持っているという事実は、使うということでは関係ありません。自動車と自転車を使うことを話したいのであれば、読者と言葉遊びでもしていない限り、「金属の物体に乗る」とは言わないでしょう。「車を使う、自転車を使う」というでしょう。同様に、GNU/Linuxを使うこととAndroidを使うことを話すのに明確な方法は、「GNU/LinuxとAndroidを使う」です。</p> 880 </dd> 881 882 <dt id="helplinus">どっちにしろシステムを“Linux”と呼んで、わたしたちのコミュニティのためにリーナス・トーバルズの広告塔としての役割を強化すれば良いのでは?<span 883 class="anchor-reference-id">(<a href="#helplinus">#helplinus</a>)</span></dt> 884 885 <dd> 886 リーナス・トーバルズはかれの目標の「広告塔」(ほかの人々の言い方でわたしたち自身の選択ではありません)であり、わたしたちの目標のそれではありません。かれの目標はシステムをより人気のあるものとすることで、社会に対するその価値は単に実際的な優位性(パワー、信頼性、容易な入手性)にあると考えています。かれが<a 887 href="/philosophy/why-free.html">協力する自由</a>を倫理的な原則として擁護したことは一度としてありません。これが、公衆が“Linux”の名前をその原則と結びつけることがない理由です。 888 <p> 889 リーナスは自由ソフトウェア運動の理想について公式にかれの見解の相違を表明しています。かれは不自由なソフトウェアを仕事として何年も開発し(“Linux”Worldショーで多くの聴衆に向かってそう言いました)、かれとともに仕事をするために不自由なソフトウェアを使うようにLinuxカーネルの仲間の開発者を公式に招きました。かれはもっと先に行って、技術者と科学者は技術的な仕事の社会的な結果について考慮すべきだという人々を非難しました。原子爆弾の開発から社会が学んだ教訓を拒否したわけです。</p> 890 <p> 891 自由なプログラムを、学ぶためや楽しみのためを動機として書くことは、なにも間違っていません。そういった理由のためにリーナスの書いたカーネルは、わたしたちのコミュニティへの重要な貢献でした。しかし、こういった動機は完全に自由なシステムであるGNU/Linuxが存在する理由ではなく、将来に渡ってわたしたちの自由を保証してくれるものではありません。リーナスはかれ自身の見解を啓発する権利があるでしょう、しかし、人々は問題のオペレーティング・システムが自由の理想に由来するものであり、かれの見解に由来するものではないと知るべきです。</p> 892 </dd> 893 894 <dt id="claimlinux">リーナス・トーバルズの仕事をGNUとしてラベルを張ることは間違いではないですか? <span 895 class="anchor-reference-id">(<a href="#claimlinux">#claimlinux</a>)</span></dt> 896 897 <dd> 898 <p> 899 それはまちがいでしょう。ですからわたしたちはそうしていません。トーバルズの仕事はカーネルLinuxで、その仕事をGNUプロジェクトのものだとしたり、“GNU”としてラベルをはったりしないよう、わたしたちは注意しています。わたしたちが全体のシステムを語るとき、“GNU/Linux”の名前は、謝意をかれと共有するのです。</p> 900 </dd> 901 902 903 <dt id="linusagreed">リーナス・トーバルズはLinuxが単にカーネルだということに同意していますか?<span class="anchor-reference-id">(<a 904 href="#linusagreed">#linusagreed</a>)</span></dt> 905 906 <dd> 907 <p>彼は最初からこれを認識していました。<a 908 href="https://ftp.funet.fi/pub/linux/historical/kernel/old-versions/RELNOTES-0.01">もっとも古いLinuxのリリースノート</a>ではこう書かれています:</p> 909 <blockquote><p> 910 linuxと一緒に使うほとんどのツールはGNUソフトウェアで、GNUコピーレフトの元です。これらのツールは配布には入っていませんので、より多くの情報は僕(あるいはGNU)に頼んでください。 911 </p></blockquote> 912 </dd> 913 914 <dt id="finishhurd">GNU Hurdカーネルを完成させてGNUシステムを全体としてリリースし、GNU/Linuxと呼ぶのはなにかの問題を忘れませんか? <span 915 class="anchor-reference-id">(<a href="#finishhurd">#finishhurd</a>)</span></dt> 916 917 <dd> 918 どのカーネルが使われているにしろ、GNUオペレーティング・システムに対するシャイを示したいと考えます。 919 920 <p>GNU 921 HurdをLinuxと競争するに足るに充分に良くすることは大きな仕事で、明確に必要というわけではありません。カーネルとしてのLinuxで倫理上間違っているたった一つのことは、ファームウェア「ブロブ」の同梱だけであり、この問題に対する最適の修正は、<a 922 href="https://fsf.org/campaigns/priority-projects">そのブロブの自由な代替を開発する</a>ことです。</p> 923 </dd> 924 925 <dt id="lost">この戦いはすでに負けです。社会はすでにそれを決定していてわたしたちはそれを変えることはできません。なのに、なぜさらにそれを考えるのですか? <span 926 class="anchor-reference-id">(<a href="#lost">#lost</a>)</span></dt> 927 928 <dd> 929 <p> 930 これは戦いではありません。教育の運動です。このシステムをどのように呼ぶかは「社会」がある時期に行う単一の決定ではなく、それぞれの人、それぞれの組織がどの名前を使うか決定できるのです。あなたはほかの人が“GNU/Linux”と言わせることはできないかもしれませんが、あなたは“GNU/Linux”とこのシステムを呼ぶことを自分自身で決定できます。そしてそうすることは、ほかの人々を教育する手助けとなるのです。</p> 931 </dd> 932 933 <dt id="whatgood">社会はすでにそれを決定していてわたしたちはそれを変えることはできません。“GNU/Linux”と言ってなにかいいことあるのでしょうか?<span 934 class="anchor-reference-id">(<a href="#whatgood">#whatgood</a>)</span></dt> 935 936 <dd> 937 <p> 938 これは、すべてか無かの状況ではありません。様々な人々によって多かれ少なかれ正しい絵や間違った絵が流布されています。システムを“GNU/Linux”と呼べば、システムの本当の歴史と由来と存在する理由について人々が学ぶ手助けをできるでしょう。あなた自身がすべての誤った呼び方を訂正することはできないでしょうし、わたしたちができることにも限界があります。しかし、あなたは手伝うことができるのです。数百人の人があなたが“GNU/Linux”という用語を使うのを見るだけでも、ほんのちょっとの努力で実にたくさんの人々を教育することができるのです。そのうちの何人かはほかの人々に訂正を広めるでしょう。</p> 939 </dd> 940 941 <dt id="explain">システムを“Linux”と呼び、人々にはその本当の出自を10分の説明で教える方が良いのではないでしょうか? <span 942 class="anchor-reference-id">(<a href="#explain">#explain</a>)</span></dt> 943 944 <dd> 945 あなたがほかの人にその方法で説明することによってわたしたちを手伝うならば、わたしたちはあなたの努力に感謝しますが、それは最善の方法ではありません。このシステムを“GNU/Linux”と呼ぶことと同じようには効果的ではなく、あなたの時間を不効率に費やしてしまうでしょう。 946 <p> 947 それはなかなか人々の意識に入っていかないので、効果的ではなく、確実に伝搬しないでしょう。あなたの説明を聞いた人々の何人かは注意を引かれ、システムの由来について正しい絵を学ぶでしょう。しかし、システムについてかれらが語るときにいつでもほかの人にその説明を繰り返すことは期待できません。単に“Linux”と呼ぶかもしれません。特に意図がない限り、かれらは間違った絵を広める手助けをしてしまうでしょう。</p> 948 <p> 949 たくさんの時間を費やすのでそれは不効率です。“GNU/Linux”と言ったり書いたりするのは一日に数秒で、数分ではありません。ですから、もっとたくさんの人々にこのやり方で到達することができます。あなたが書いたり、話したりするときに、LinuxとGNU/Linuxの区別をすることは、GNUプロジェクトを効果的に手助けするもっとも簡単な方法です。</p> 950 </dd> 951 952 <dt id="treatment">GNU/Linuxとシステムを呼ぶようにとあなたが要求するとき、ある人々はあなたを笑います。あなたがこのような扱いを受けるのはなぜでしょうか? 953 <span class="anchor-reference-id">(<a 954 href="#treatment">#treatment</a>)</span></dt> 955 956 <dd> 957 このシステムを“Linux”と呼ぶことは、人々にこのシステムの歴史と存在理由に関して間違った絵を与えてしまいがちです。わたしたちの要請を笑う人々はおそらく間違った絵を取り上げているのです。かれらはわたしたちの仕事がリーナスによって実現されたと考え、それにわたしたちが謝辞を要求するとき笑うのです。真実を知れば、おそらく笑わないでしょう。 958 <p> 959 なぜ、人々がわたしたちを笑いものにするような結果に時々導くようなお願いをするリスクをわたしたちは取るのでしょうか? 960 それはGNUプロジェクトを助ける有用な結果をしばしばもたらすからです。わたしたちは、わたしたちの目標を達成するために不当な扱いのリスクを享受します。</p> 961 <p> 962 皮肉にも不公正な状況が起こっているのを見た場合、だまって座っていないでください。お願いがなぜ正当とされるのかを人々が知るとき、見識のある人々は笑うのを止めるでしょう。</p> 963 </dd> 964 965 <dt id="alienate">あなたがシステムをGNU/Linuxと呼ぶよう要求するとき、ある人々はあなたを非難します。かれらと仲違いしては損失ではないですか? <span 966 class="anchor-reference-id">(<a href="#alienate">#alienate</a>)</span></dt> 967 968 <dd> 969 そんなに多くの損失ではないでしょう。システムの開発におけるわたしたちの役割を評価しない人々が、わたしたちを手助けする重要な努力をするのはありそうにないことです。もし、かれらが、わたしたちの目標を先に勧める仕事、自由ソフトウェアをリリースするなど、をするならば、おそらくほかの関係しない理由からで、わたしたちがかれらにお願いしたからではないでしょう。その間、わたしたちの仕事をほかの誰かに帰するものだとほかの人々に教えることで、わたしたちのほかの人々の助力を要請する能力をかれらは削り取っているのです。 970 <p> 971 すでにほとんど非協力的な人々を遠ざけることについて心配することはありません。それを続ける人々に対してわたしたちが怒らず、大きな問題を訂正するのを阻止されるままでいるのは自滅です。ですから、わたしたちは誤称を訂正するよう続けるのです。</p> 972 </dd> 973 974 <dt id="rename">なににあなたが貢献したにしろ、オペレーティング・システムを改名することは正当でしょうか?<span 975 class="anchor-reference-id">(<a href="#rename">#rename</a>)</span></dt> 976 977 <dd> 978 <p> 979 わたしたちはなにも改名していません。わたしたちは、1983に発表以来、このシステムをずっと“GNU”と呼んで来ました。このシステムを“Linux”と改名しようとした人々は、そうするべきではなかったのです。</p> 980 </dd> 981 982 <dt id="force">システムを“GNU/Linux”と呼ぶように人々に強制することは間違いではないでしょうか?<span 983 class="anchor-reference-id">(<a href="#force">#force</a>)</span></dt> 984 985 <dd> 986 <p> 987 強制することは間違っているでしょうし、わたしたちはそうしようとはしません。わたしたちはシステムを“GNU/Linux”と呼び、あなたもそうしましょうとお願いします。</p> 988 </dd> 989 990 <dt id="whynotsue">“Linux”と全体のシステムを呼ぶ人々を訴えてはどうでしょう? <span 991 class="anchor-reference-id">(<a href="#whynotsue">#whynotsue</a>)</span></dt> 992 993 <dd> 994 <p> 995 そういった人々を訴える法律上の要因は何もありませんが、わたしたちは言論の自由を信じていますので、いずれにしろ訴えようとは思いません。それが正しいことなので、わたしたちは人々にシステムを“GNU/Linux”と呼ぶようにお願いします。</p> 996 </dd> 997 998 <dt id="require">GNU GPLになにかを入れて、人々がシステムを“GNU”と呼ぶように要求するべきではないですか?<span 999 class="anchor-reference-id">(<a href="#require">#require</a>)</span></dt> 1000 1001 <dd> 1002 <p> 1003 GNU 1004 GPLの目的は、自由ソフトウェアからプロプライエタリな版を作ろうとする人々から、利用者の自由を守ることです。システムを“Linux”と呼ぶ人々は、しばしば利用者の自由を制限するようなこと、不自由なソフトウェアをGNU/Linuxシステムにバンドルしたりあるいは(GNU/Linuxのための)不自由なソフトウェアを開発したりする、それは事実ですが、単にシステムを“Linux”と呼ぶこと、それ自身は、利用者の自由を否定するものではありません。GPLがそのシステムのために人々が使える名前を制限することは適切とは言い難いと思われます。</p> 1005 </dd> 1006 1007 <dt id="BSDlicense">カリフォルニア大学への謝意を示す宣伝の要求があるオリジナルのBSDライセンスに、あなたは反対したのですから、GNUプロジェクトへの謝意を要求するのは偽善ではないでしょうか? 1008 <span class="anchor-reference-id">(<a 1009 href="#BSDlicense">#BSDlicense</a>)</span></dt> 1010 1011 <dd> 1012 GNU/Linuxの名前をライセンスの要求とすることは偽善でしょう。わたしたちはそうしていません。わたしたちは、わたしたちが受けるべき謝意を示すことを<em>お願い</em>しているだけです。 1013 1014 <p> 1015 少なくとも<a 1016 href="/licenses/bsd.html">二つの異なるBSDライセンス</a>があることに注意してください。明確にするために、どちらであるか指定せずに「BSDライセンス」という用語を使わないでください。</p> 1017 </dd> 1018 1019 <dt id="deserve">GNU 1020 GPLに人々にシステムを“GNU”と呼ぶようにと要求するなにかを入れることに失敗したのだから、起こったことを受け止めましょう。今、なぜ文句を言うのでしょうか?<span 1021 class="anchor-reference-id">(<a href="#deserve">#deserve</a>)</span></dt> 1022 1023 <dd> 1024 この質問は、むしろ議論を呼ぶ一般的な倫理的論拠を前提としています。公正に扱うように人々があなたを強制しないならば、あなたはやりたいように人々を利用してよい、という考えです。別の言葉で言うと、それが正しいことになる、と仮定しています。 1025 <p> 1026 わたしたちがそうするようにあなたもその論拠に反対することを望みます。</p> 1027 </dd> 1028 1029 <dt id="contradict">こんなにも多くの人が信じていることを否定しないほうがよくないでしょうか?<span class="anchor-reference-id">(<a 1030 href="#contradict">#contradict</a>)</span></dt> 1031 1032 <dd> 1033 たくさんの人が誤解しているからといって、わたしたちも一緒にそうするべきだとわたしたちは考えません。あなたも真実が重要だと決定するよう、わたしたちは望みます。 1034 <p> 1035 ほとんどの人が持っていた、プロプライエタリなソフトウェアは正当で容認できるという確信を、まず否定することなしには、わたしたちは自由のオペレーティング・システムを開発することができなかったでしょう。</p> 1036 </dd> 1037 1038 <dt id="somanyright">多くの人がそれを“Linux”と言っています。それによって正しいということになりませんか? <span 1039 class="anchor-reference-id">(<a href="#somanyright">#somanyright</a>)</span></dt> 1040 1041 <dd> 1042 <p> 1043 間違いの人口がそれを真実にする、というようにわたしたちは考えません。</p> 1044 </dd> 1045 1046 <dt id="knownname">ほとんどのユーザが既に知っている名前でそのシステムを呼ぶ方が良くないですか? <span class="anchor-reference-id">(<a 1047 href="#knownname">#knownname</a>)</span></dt> 1048 1049 <dd> 1050 <p> 1051 ユーザは学習できないのではありません。“GNU/Linux”は“Linux”を含んでいますから、あなたの言っているところをユーザは認識するでしょう。時々、「(しばしば、誤って‘Linux’と参照されます)」と加えれば、ユーザはすべて理解するでしょう。</p> 1052 </dd> 1053 1054 <dt id="winning">多くの人は、どれが便利か、あるいは、誰が勝っているかについては関心がありますが、正否の議論には関心がありません。別の方法でかれらの支持を得ようとは思いませんか?<span 1055 class="anchor-reference-id">(<a href="#winning">#winning</a>)</span></dt> 1056 1057 <dd> 1058 なにが便利で誰が勝っているかだけに関心を払うのは、人生において道徳を鑑みないやり方でしょう。不自由なソフトウェアはそのような道徳を鑑みないやり方の一例であり、それによって栄えました。ですから、長期的に考えると、そのやり方を採用するのはわたしたちにとっては自滅の道でしょう。わたしたちは、正否の観点で論議を続けます。 1059 <p> 1060 わたしたちは、あなたが正否を問題とする人であることを希望します。</p> 1061 </dd> 1062 1063 </dl> 1064 </div> 1065 1066 <div class="translators-notes"> 1067 1068 <!--TRANSLATORS: Use space (SPC) as msgstr if you don't have notes.--> 1069 </div> 1070 </div> 1071 1072 <!-- for id="content", starts in the include above --> 1073 <!--#include virtual="/server/footer.ja.html" --> 1074 <div id="footer" role="contentinfo"> 1075 <div class="unprintable"> 1076 1077 <p>FSFおよびGNUに関する問い合わせは<a 1078 href="mailto:gnu@gnu.org"><gnu@gnu.org></a>までお願いします(英語)。FSFへの連絡は<a 1079 href="/contact/">他の方法</a>もあります。リンク切れや他の修正、提案は<a 1080 href="mailto:webmasters@gnu.org"><webmasters@gnu.org></a>までお送りください。</p> 1081 1082 <p> 1083 <!-- TRANSLATORS: Ignore the original text in this paragraph, 1084 replace it with the translation of these two: 1085 1086 We work hard and do our best to provide accurate, good quality 1087 translations. However, we are not exempt from imperfection. 1088 Please send your comments and general suggestions in this regard 1089 to <a href="mailto:web-translators@gnu.org"> 1090 1091 <web-translators@gnu.org></a>.</p> 1092 1093 <p>For information on coordinating and contributing translations of 1094 our web pages, see <a 1095 href="/server/standards/README.translations.html">Translations 1096 README</a>. --> 1097 正確で良い品質の翻訳を提供するよう努力していますが、不完全な場合もあるかと思います。翻訳に関するコメントと提案は、<a 1098 href="mailto:web-translators@gnu.org"><web-translators@gnu.org></a>におねがいします。</p><p>わたしたちのウェブページの翻訳の調整と貢献については、<a 1099 href="/server/standards/README.translations.html">翻訳 README</a>をご覧ください。</p> 1100 </div> 1101 1102 <!-- Regarding copyright, in general, standalone pages (as opposed to 1103 files generated as part of manuals) on the GNU web server should 1104 be under CC BY-ND 4.0. Please do NOT change or remove this 1105 without talking with the webmasters or licensing team first. 1106 Please make sure the copyright date is consistent with the 1107 document. For web pages, it is ok to list just the latest year the 1108 document was modified, or published. 1109 1110 If you wish to list earlier years, that is ok too. 1111 Either "2001, 2002, 2003" or "2001-2003" are ok for specifying 1112 years, as long as each year in the range is in fact a copyrightable 1113 year, i.e., a year in which the document was published (including 1114 being publicly visible on the web or in a revision control system). 1115 1116 There is more detail about copyright years in the GNU Maintainers 1117 Information document, www.gnu.org/prep/maintain. --> 1118 <p>Copyright © 2001-2011, 2013-2018, 2020, 2022 Free Software Foundation, 1119 Inc.</p> 1120 1121 <p>このページは<a rel="license" 1122 href="http://creativecommons.org/licenses/by-nd/4.0/deed.ja">Creative 1123 Commons Attribution-NoDerivatives 4.0 International License</a>の条件で許諾されます。</p> 1124 1125 <!--#include virtual="/server/bottom-notes.ja.html" --> 1126 <div class="translators-credits"> 1127 1128 <!--TRANSLATORS: Use space (SPC) as msgstr if you don't want credits.--> 1129 </div> 1130 1131 <p class="unprintable"><!-- timestamp start --> 1132 最終更新: 1133 1134 $Date: 2022/08/31 05:38:46 $ 1135 1136 <!-- timestamp end --> 1137 </p> 1138 </div> 1139 </div> 1140 <!-- for class="inner", starts in the banner include --> 1141 </body> 1142 </html>